藤野に暮らす

中古戸建て リノベーション

何もない藤野だから見つかった
“暮らしを愉しむエッセンス”

山本さん一家

from 東京都世田谷区

「人生を愉しむエンターテインメントのひとつとして、過酷な田舎暮らしに“手を出してしまった”のがきっかけですかね」と頭を掻く山本さん。生まれも育ちも都会の真ん中で、田舎暮らしに対しては「大変さ、辛さしか考えたことがなかった」というが、妻・裕美子さんの「人生愉しむなら、何をするにも今でしょ!」という言葉にはあっさりと納得…したものの、移住して3ヶ月は「けっこうマジでホームシックでしたね」と苦笑い。

「藤野駅から家まで15分ほどの帰り道がもうずっと真っ暗なんですよ。真冬の朝晩は氷点下の寒さで、人がいない寂しさもあって、まぁ寒いんですよ。カミさんはすぐに藤野に馴染んだんだけど、僕は都会暮らしに戻りたくてしかたがなかったですね」。

そんな都会暮らしに慣れた価値観を一変させたのが東日本大震災。

「すでに藤野で田舎暮らしをしていたというのに、いろんなことに対して、他人任せにしていたことを痛感したんです。“自分で何とかしなきゃいけない生活”を真剣に考え始めた時、地域に根ざした生活や地元の方々とのコミュニティ力といった藤野の特徴が、これからの時代に必要なものだと感じられました」。

「藤野に遊びに来た都会暮らしのお友達は、よく“藤野に住みたい”と言ってくれるんです。とても嬉しいことなんですが、最初は“絶対に辞めた方がいいよ!”と念押しします。だってめっちゃ不便なんですよ! 週末農業ライフとか楽しそうに言ってますけど、めちゃんこ大変ですし! 夜は真っ暗で無音だし! あ!タヌキやイノシシはおろか、クマも出ます! だけど、それでも「いいね!」と思ってくれる人なら、自信を持っておすすめします。藤野は面白い場所ですよ、と」。

今では藤野の生活にすっかり溶け込んでいるようだ。

藤野へ移住後、二度の引っ越しを経て、現在の一軒家を購入した山本さん。そこは山の中にある古い古民家で、山々の景観は良いものの「駅まではとても歩けないし、雪が積もれば陸の孤島となるし…ほらね、不便で大変そうでしょ」と話しつつもにやにや。

「でも、不便で過酷だからこそ、愉しいんです。僕は藤野のことも田舎暮らしについても、全く知らないまま移住してきましたが、知らないことだからこそ面白がってやってしまう悪癖があって(笑)」

と、今では、畑や養鶏にも手を出してしまったといいます。
「今は野菜育てて、鶏の世話してね(笑)。変われば変わるもんでしょ」。そう話す山本さんには放し飼いされた鶏たちが寄って来ます。

暮らしを楽しもうという姿勢で家探しをする中で、出会ったという一軒家。

「特に田舎って不動産情報に出ていない物件が多いんですよ。この家も地元のお友達が紹介してくれたもの。家主さんに直接ご連絡をさせていただき、内見をさせて頂くと、柱も梁もとにかく立派! 屋根も根太も壊れていて補修する所はたくさんありましたが、夫婦で一目惚れした家だったので、リフォームも楽しんじゃおうと思いましたね」。

創和建設に相談しながらセルフ・リノベーションに乗り出しますが、「最初は無謀だったんじゃないか」と思えるほど大変だったとか。しかし、やがて楽しさのほうが上回ってしまったとか。

「まず、この家に永く住ませてもらおうという気持ちが強くあったので“できるところは自分たちで手をかけていこう”と自然と思えたんです。ちょっとしたリフォームは自分たちでできたほうが絶対に楽しいですから」

素材選びから床張り、漆喰塗り、キッチンの設置、鶏小屋造りまで…。自分たちでできるところはすべて「楽しんだ」といいます。ドアに描かれた子どもたちの落書きをそのまま残したり、リビングの床材はスギ、書斎の床材にはヒノキと使い分けることで経年変化の違いを楽しんでみたり、“面白さありき”でリノベーションを進めたという山本さん。自分たちでできる範疇が広がったことで、“これくらいなら自分たちで修繕できる”という楽しみのある安心感が芽生えたことも大きな自信になったといいます。

藤野の魅力についてたずねると「そうだなあ。何もないこと…かな。ホームシックにかかっていた僕が言うのもアレですが(笑)」と。そして「藤野で暮らす人たちの面白さこそが最大の魅力です」とも。そうした魅力はガイドブックや情報だけでは見つけられないもの。だからこそ、藤野にかかわらず移住を考えるなら何度か通ってみて、自分たちにとって魅力だと感じられる部分を見つけることが大事だという山本さん。

「藤野は、なんでか面白い人たちが集まってくる不思議な場所。なんでもあるのが当たり前の時代だから、面白い人たちってなにもないところにオモシロさを見出したいと考えてるんじゃないかな。そんな意味では、何もない藤野は面白い人から愛される。ちょっとぶっきらぼうな里山なんだと思います」。

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