藤野に暮らす

中古戸建て リノベーション

家族みんなが伸び伸びと暮らせる地域力

渡名喜さん一家

from 埼玉県さいたま市

渡名喜さんが以前お住まいだったのは埼玉県・さいたま市。大宮駅から徒歩10分という好立地のマンションでした。しかし、3人のお子さんが大きく成長するにつれて、息苦しさを感じるように。田舎で生まれ育ったというご夫妻は、大宮で田んぼを借りて米作りに臨むなど、農のある生活を実践してはいたものの「子どもたちに自然の中で思い切り遊べる環境を」と田舎暮らしを考えるようになっていったとか。

移住にあたっては、庸造さんが仕事を変えずに都内の職場へ通えること。そして、最寄り駅と学校までが徒歩圏内にあること…と、なかなかハードルの高い条件の上で探したといいます。通勤が可能な田舎ということで、都心まで1時間程度という藤野は渡名喜さんにとってはうってつけの場所でした。しかし、藤野駅から徒歩圏内の物件を探すまでに、1年近く大宮から藤野へ通ったといいます。

「当初は“日当たりが悪い”とか“駅から遠い”などと物件の条件だけで判断していたのですが、地元の方々と関わりながら藤野に通う中で、具体的な暮らしが考えられる家を探すようになりました」(郷子さん)。

藤野へと足繁く通う中で自分たちが住むべき家のイメージが見えてきたそうです。

地元の方との交流も深める中で、藤野駅まで徒歩10分、相模湖畔にある中古一軒家と出会うことができた渡名喜さん。しかし、日当たりが悪く、子どもたちが遊ぶスペースも少ないと、郷子さんの理想には程遠い物件でした。それでも、「妻の希望は最優先に叶えてあげたい」と庸造さんは一念発起します。

「物件を購入してから引越すまで半年間の期間を設けて、創和建設さんのお力を借りながらセルフリノベーションに臨みました」

毎週末、庸造さんは藤野に通い、家族が快適に暮らせるように家の壁すべてにナチュラル素材の漆喰を塗り、床はぬくもりのある杉の無垢材に張り替えました。

引越し後、生活をしながらも、より自分たちの理想の暮らしに近づけるべくリノベーションを続けました。「気づいた所はすぐに手を加えられるのが中古住宅の良いところ」とポジティブに捉え、寒さ対策としては冬を前に薪ストーブを導入。子どもたちの遊ぶスペースの増築もすぐに決めたといいます。そして、郷子さんのために「いちばん陽当りの良い場所にキッチンを作ろう」という庸造さんの思いも引越して1年後に結実しました。土間を大胆に取り入れ、収納もタップリ、使いやすさにこだわりました。光が射し込む対面式のダイニング・キッチンは、郷子さんお気に入りの場所になりました。

一方の庸造さんは、近くの使われていなかった荒れ地を借りてじゃがいもや大豆といった作物を育てながら、地元の農家さんに弟子入り! 念願の田んぼも始めました。

「増築をした時、2階に広めのバルコニーを作ったんです。そこで自分たちで収穫した枝豆で一杯飲めたら最高ですね」

とにやり。また、

「仕事柄、東北方面への日帰り出張が多いんですが、山形だと夜の8時まで、福島だと夜9時まで飲んでもその日に帰れるんです。ね、便利でしょう(笑)※ 」

とアクセスは東京郊外と変わらないことにも気づいたといいます。

「生まれ育ったのは田舎なので、スローライフがどれだけしんどいことか知ってはいましたが…藤野での生活は、やることがたくさんあってしんどいんですよ!」

と笑う郷子さん。今、そのしんどさを家族で楽しみながら藤野ライフを満喫しています。家でも外でも元気いっぱいのお子さんたちの姿に、地元の方々が野菜をわけてくれたり、「飛び出し注意」の看板を作ってくれたり。ご近所の方々と助け合いを実感しているとも。

「田舎暮らしをするにあたって地に足の着いた生活を目指していたのですが、今、家族みんなが伸び伸びと暮らせていることに幸せを感じています」。

「藤野の魅力は人に尽きると思います。もちろん、空気も澄んでいて好きな景色の場所もたくさんありますが、地元の方々の魅力は藤野にしかないものですから」

地元との関わりに溶け込んでいく渡名喜さん一家は、さまざまな活動を通してお知り合いがどんどん増えています。田舎暮らしの苦労を、自分たちの楽しみに変えていくポジティブな魅力のある渡名喜家。今、もっとも充実した時間を送っています。

※ 米沢駅 20時24分発 新幹線つばさ使用で0時46分藤野駅着
  福島駅 21時24分発 新幹線やまびこ使用で0時46分藤野駅着

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